2026-10-18
豊胸インプラント除去手術で失敗しないための核心ポイントとは?
豊胸インプラント除去手術では、被膜を一律に取り除くのではなく、原因と癒着の程度に応じた処置が必要です。また、出血を最小限に抑えて視野を確保することが、手術の成否を左右します。


豊胸手術を初めて受けた時よりも、インプラントを取り除くために再び手術台に上がらなければならない今の方が、ずっと不安で途方に暮れていらっしゃることと思います。
20年間、豊胸手術一筋で診療を続け、1万人を超える患者さまと向き合ってまいりました。
バストのたるみにお悩みの方、被膜拘縮による激しい痛みを訴える方など、インプラントを取り除きたい理由は一人ひとり異なりました。

マスクと拡大鏡、ヘッドライトを装着した執刀医の横顔。暗めのトーンの写真。
ここで専門医として、患者さまにぜひお伝えしたいことがあります。
それは、「豊胸インプラント除去術は、初回の豊胸術と同じアプローチで臨んではならない」ということです。
初めてインプラントを入れる豊胸術は、患者さまの体型や希望するサイズによってインプラントの大きさが変わるだけで、手術の基本的なアプローチはそれほど大きく変わりません。
しかし、除去手術は違います。
「なぜ取り除こうとしているのか?」
その原因によって、手術の方向性は完全に変わってくるからです。
例えば、インプラントを包む被膜が異常に厚くなったことが原因であれば、インプラントを取り出すことよりも、この厚くなった膜を安全に剥離することが第一の目標になります。
後悔や苦痛のない二度目の選択を願う方のために、本日はインプラント除去の際に必ず確認すべき核心的な基準について、率直にお話しします。
1. 被膜は必ず取り除くべきなのか?

インプラント除去を控えた患者さまが最も多く抱く不安の一つが、まさに「被膜(カプセル)」です。
インターネットで調べると相反する情報が多く、混乱されたことと思います。
「被膜を100%すべて取り除いてこそ、後々がんなどの健康問題が起きない」
「被膜を無理に剥がすと気胸が起きるらしい」
「見た目のためには残しておいた方がいい」
20年間豊胸手術を手がけてきた専門医として、明確な基準をお示しします。
結論から申し上げますと、被膜を一律に取り除くことは、かえって害になることもあります。
その理由は、まさに「安全性」にあります。

もし被膜が患者さまの肋骨や胸壁に強く癒着している状態だとしたらどうでしょうか?
これを無理にかき出したり引きはがしたりすると、胸壁の向こう側にある肺を傷つけ、「気胸」のような致命的な緊急事態を引き起こす可能性があります。
患者さまの生命に直結しかねない問題であるため、正常で薄い被膜が骨にしっかり付着している場合は、無理に除去しないことが医学的に安全だと言えます。

ただし、必ず綺麗に取り除かなければならない例外的なケースも存在します。
それが「被膜拘縮」や「炎症」が起きた場合です。
被膜拘縮によって被膜が厚く硬くなっている状態であればどうでしょうか?
これを残しておくと、炎症が続いたり、状態がさらに悪化したりする恐れがあります。
この場合は、周囲の正常な組織を傷つけないよう注意しながら、原因となっている厚い被膜を丁寧に取り除くことが核心です。
つまり、被膜は「一律に除去」ではなく、「患者さまの現在の状態と癒着の程度に応じたオーダーメイドの処置」が正解なのです。
2. きれいな除去のための本当の核心ポイント1つ

副作用、痛み、あるいは単純な気持ちの変化など、インプラントを取り除く理由はさまざまですが、どのような場合であっても、手術が「きれいに」終わったと言えるためには、必ず守られるべき前提条件があります。
それは「手術中の出血量を最小限に抑えること」です。
単に血をあまり流さないことが、なぜ手術の成否を分けるほど重要なのでしょうか?
その根拠は、執刀医の視野から見るとよく分かります。
手術中に出血が多くなると、血液が術野を覆ってしまい、執刀医の視野の確保が極めて困難になります。視野が暗くなると、インプラント周辺の細い血管や神経、そして必ず取り除くべき炎症組織や厚くなった被膜を正確に見分けることが難しくなります。
結局、綺麗な手術は不可能になってしまうのです。

さらに、出血が多かったということは、それだけ組織へのダメージが大きかったことも意味します。
これは術後、患者さまが経験することになる腫れや激しい痛みに、そのままつながります。
では、出血はどのように減らせるのでしょうか?
ごく小さな切開創から組織を一つひとつ目で確認しながら、細心の注意を払って剥離していきます。
出血の可能性がある小さな出血点は、その場ですぐに止血しながら進めなければなりません。
この過程は、執刀医に非常に大きな体力と高度な集中力を求めます。
正直に告白しますと、数千件の手術を執刀してきた専門医である私でさえ、インプラント除去手術を一件終えると、全身の力が抜けてしまうほどです。

そのため私は、一日の手術件数を厳しく制限するという選択をしました。
たった一人の患者さまに私のすべてのエネルギーを注ぐための、私なりの原則です。
このように、出血を減らすための仕組みが整っているかどうかを確認していただければ、参考になるかと思います。
豊胸インプラントの除去は、単に体内のシリコンを外に取り出すような簡単な作業ではありません。
炎症を取り除き、傷ついた組織をいたわりながら本来の健康を取り戻せるよう助ける、高度な「修復プロセス」です。
安全な結果のために、本日お伝えした二つのことだけは、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。
一つ目は、被膜は一律に取り除くのではなく、正確な診断に基づく選択的な除去が必要だということです。
二つ目は、きれいな手術結果と痛みのない回復のためには、出血を最小限に抑える必要があるということです。
慎重な決断により、二度目の選択では、どうか身体的・精神的な苦痛から解放され、穏やかな日常を取り戻されることを心より応援しています。
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本記事は、正しい医療情報の提供を目的として、アモラタ整形外科が医療法第56条を遵守して直接作成したものです。
すべての施術・手術には個人差があり、大小さまざまな副作用が生じる可能性があります。医療スタッフと十分にご相談のうえ、慎重にご判断いただくことをお勧めします。
よくあるご質問
被膜は必ず全部取り除かなければなりませんか?
いいえ、必ず全部取り除くのが正解ではありません。本文では、患者さまの現在の状態や癒着の程度に応じてオーダーメイドで処置すべきだと説明しています。正常で薄い被膜が骨にしっかり付着している場合は、無理に取り除かないことが安全だと考えています。
被膜を無理に剥がすと気胸になりますか?
はい、無理にかき出したり引きはがしたりすると、胸壁の向こうにある肺を傷つけ、気胸を引き起こす可能性があると説明しています。特に被膜が肋骨や胸壁に強く癒着している場合は注意が必要で、気胸は命に関わる緊急事態として言及されています。
被膜拘縮や炎症がある場合は、被膜を除去すべきですか?
はい、被膜拘縮や炎症が起きた場合は、厚くなった被膜をきれいに取り除くべき例外的なケースとされています。これを残しておくと、炎症が続いたり状態が悪化したりする恐れがあります。その際は周囲の正常な組織を傷つけないよう注意しながら、原因となる被膜を丁寧に取り除くことが重要だと説明しています。
インプラント除去手術では、なぜ出血を減らす必要があるのですか?
きれいに手術を終えるために、術野の視野を確保するためです。出血が多いと血液が術部を覆い、インプラント周辺の細い血管や神経、炎症組織、被膜を見分けにくくなります。また、出血が多かったということは組織へのダメージが大きかったことを意味し、術後の腫れや痛みにつながりうると説明しています。
豊胸インプラント除去手術は、最初の豊胸術と同じ方法で行うものですか?
いいえ、初めての豊胸術と同じように取り組んではならないと記事は強調しています。豊胸術はインプラントのサイズや体型によって違いはあるものの、基本的な手術の進め方は大きく変わりません。一方、除去手術は、なぜ取り除こうとしているのかという原因によって、方向性が完全に変わるべきだと説明しています。
出血を減らすには、手術方法をどのように変える必要がありますか?
ごく小さな切開創から組織を一つひとつ目で確認しながら微細に剥離し、小さな出血点はその場で止血しながら進めることが核心だと説明しています。この過程は執刀医に高い体力と集中力を要求します。